CHRISTIAN LAYMAN(1年制)
自らの必要に応じて、開講されている講義を選択し、必要な単位数を取得することで、このコースの修了が認められます。
通常1年で修了するコースですが、週に2日、あるいは1日だけでも学ぶことができ、複数年かけて修了することもできます。コース修了者は、希望に応じて3年、4年コースで学び続けることが可能です。
学科の特色
自由度の高い学び方
必須科目の旧約聖書概観と新約聖書概観の単位を取得するか、同程度の他の学校の単位を
必要としますが、それ以外は希望する講義を受講し、研修のプログラムを各自で作成することができます。また、1週間の中で、1時間や2時間からはじめることも可能です。
目的に添った研修を
専門的な働きに就くことは考えていなくても、聖書の基本を学びたい方、現在牧師や伝道師として働いているが、より詳しい神学や原語、また実践を学びたい方、海外の神学校に行く前に日本語で基本を学びたい方、あるいは海外で学んではいるが、日本の宣教について学びたい方など、目的に沿った研修が可能です。
これまでの実績と通信制の検討
開校以来、このコースで、数多くの方が学んでくださいました。就職する前の学生、主婦の方、将来の導きを求めている方など様々で、このコースを終了後、3年、4年の学科に進む者もいます。働いてる方やご遠方の方にも学んでいただきたく、通信制ができるようにとお祈りしています。



履修内容
| 必須単位 | 合計単位数 | 32単位 |
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| 必須科目 | 聖書学、神学 | 旧約聖書概観、新約聖書概観 |
| 選択科目 | 聖書学、神学 | 聖書教理、聖書地理と慣習、聖書年代学、福音書、ヘブル知恵文学、ヘブル歴史、使徒の働き、牧会書簡、ダニエル書、初期書簡、獄中書簡、ヘブル書、黙示録、モーセ五書と説教Ⅰ、モーセ五書と説教Ⅱ、大預言書、小預言書、一般書簡、ローマ書、コリント書、組織神学Ⅰ、組織神学Ⅱ、旧約聖書緒論、新約聖書緒論、解釈学、現代神学、旧約聖書神学、ディスペンセーショナリズム |
| 応用学、クリスチャン教育 | 伝道学、説教学Ⅰ、宣教学、教会実務、説教学Ⅱ、教会開拓と成長、牧会学、聖書カウンセリングⅠ、聖書カウンセリングⅡ、異端、伝道者の準備と実践、創造論による伝道、世界の宗教、クリスチャン教育概観、児童伝道学、聖書の中の女性、教授法、クリスチャン女性、教師訓練 | |
| 聖書言語 | 初級ギリシャ語、聖書英語Ⅰ、英書講読、中級ギリシャ語、聖書英語Ⅱ、上級ギリシャ語、初級ヘブル語、ラテン語 | |
| 教会歴史 | 教会歴史、バプテスト歴史、日本教会史 | |
| クリスチャン音楽 | コーラス、インストラメント、初級ピアノ、中級ピアノ、上級ピアノ、女性コーラス、指揮法、発声法、教会音楽、個人レッスン |

卒業生の声
Graduate Voice
「励まし合った級友たち」
有川縁
鹿児島県 沖えらぶバプテスト教会 牧師夫人
1985年 一年研修コース修了
私は主の導きにより鹿児島県の沖永良部島に主人(有川吉一)と共に遣わされて39年になります。今、この島で礼拝、宣教、交わりを柱として兄弟姉妹と共に主が来られるまで、沖えらぶバプテスト教会を建てあげているところです。
加古川バプテスト教会に23歳の時、集うようになり救われ新しい人生が始まりました。
翌年、「あなたがたは同じ思いとなり、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、思いを一つにして、私の喜びを満たしてください。」ピリピ2章2節により神学生であった主人との結婚に導かれ、献身し神学校に入学することとなりました。
先生方から、さまざまな教科を通して教えていただけた幸いな時だったと感謝しています。
まだまだ救われて間もない者でしたので、授業は本当に知らない事ばかりで興味深く、感動し、時に知らなさすぎる自分に困ったりしました。そんな時、他の神学生と場所を調節しあって勉強し、ピアノや発声の練習時間を持つ中で声を掛け合ったり、祈ったり、共に過ごす中で励まされました。チャペルでは多くの牧師先生、宣教師、兄弟方がみことばを取り次いでくださり、主を思う時が与えられました。
神学校と母教会で学び経験したことは今の働きの基本となっています。同じ主を見上げ、主の働きに足る者となりたい、人々の救いのために用いられる者となるという目標を持ち、個性のある賜物の違いがある神学生と生活し学び合えた時を貴重なものと思っています。
卒業し、遣わされたところにおられる級友と、この南の島、主に置かれた場所で神のチームとして働けることを感謝しています。
各科目の紹介
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「前・後」の数字は単位数です。それぞれ前期・後期の単位となります。
| 前 | 後 | |||
| ◆聖書学 | ||||
| BI-101-102 | 聖書教理 | 2 | 2 | 聖書の主要な教理、すなわち、神、人間、罪、救い、未来に関して聖書の教えるところを論理的順序に従って解明。 |
| BI-103-104 | 旧約聖書概観 | 2 | 2 | 旧約聖書のアウトラインと講義と討議を通して旧約聖書の総括的な内容の序説。 |
| BI-105-106 | 新約聖書概観 | 2 | 2 | 新約聖書の一般内容に精通させ、新約聖書の背景と福音書、使徒の働きを概略的にとり上げ、各書簡の目的とメッセージに注目する学び。 |
| BI-107-108 | 聖書地理と慣習 | 1 | 1 | 聖書を正確に、深く理解するために聖書の背景となる地理と慣習を学ぶ。 |
| BI-109-110 | 聖書年代学 | 1 | 1 | 聖書の歴史的記述を正確に年代決定し、聖書を時系列で理解するために学ぶ。 |
| BI-201-202 | 福音書 | 2 | 2 | マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書の各節を学ぶ。 |
| BI-203-204 | ヘブル知恵文学 | 1 | 1 | ヨブ記、詩篇、箴言、伝道者の書、雅歌の内容、文体、メッセージに注目する学び。 |
| BI-205-206 | ヘブル歴史 | 3 | 3 | 考古学を十分考慮し、エステル時代までのイスラエル史と年代学の学び。 |
| BI-207-208 | 使徒の働き | 1 | 1 | 初代教会の発展の歴史と状況、パウロの伝道旅行を通して、パウロ書簡の背景を学ぶ。 |
| BI-301 | 牧会書簡 | 1 | テモテへの手紙第一、第二、テトスへの手紙の内容と教えに注目する学び。 | |
| BI-302 | ダニエル書 | 1 | ダニエル書の内容と教えに注目する学び。 | |
| BI-303 | 初期書簡 | 1 | パウロ書簡における初期書簡の位置付けを理解し各書の内容特色と各章の学びを目的とする。 | |
| BI-304 | 獄中書簡 | 1 | パウロ書簡における獄中書簡の位置付けを理解し各書の内容特色と各章の学びを目的とする。 | |
| BI-305-306 | ヘブル書 | 1 | 1 | 旧約聖書と新約聖書を比較しながら、キリストの十字架による救いの意義を詳しく学ぶ。 |
| BI-307-308 | 黙示録 | 1 | 1 | 黙示録の内容と教えを、各章ごとに注目する解釈的な学び。 |
| BI-309-310 | モーセ五書と説教Ⅰ | 2 | 2 |
モーセ五書を通して解釈学と説教学の正しい方法を具体的に適用する。
|
| BI-411-412 | モーセ五書と説教Ⅱ | 1 | 1 | |
| BI-401-402 | 大預言書 | 1 | 1 | イザヤ書、エレミヤ書、哀歌、エゼキエル書、ダニエル書の各書の内容とメッセージを取り上げ、特にメシヤの箇所を強調する学び。 |
| BI-403-404 | 小預言書 | 1 | 1 | イスラエル、異邦人、および12の預言書の内容とメッセージを取り上げ、特にメシヤの箇所を強調する学び。 |
| BI-405-406 | 一般書簡 | 1 | 1 | 公同書簡を通して初代教会の直面していた問題について学ぶ。 |
| BI-407-408 | ローマ書 | 1 | 1 | ローマ人への手紙の内容と教え、特に救拯の偉大な教理に注目する学び。 |
| BI-409-410 | コリント書 | 1 | 1 | コリント書の内容と教えに注目する学び。 |
| ◆神学 | ||||
| TH-301-302 | 組織神学Ⅰ | 2 | 2 | 聖書の中で教えられている各重要教理の詳細な学び。序論、神論、キリスト論、聖霊論、天使論、教会論を扱う。 |
| TH-303-304 | 組織神学Ⅱ | 2 | 2 | 聖書の中で教えられている各重要教理の詳細な学び。聖書論、人間論、救済論、終末論を扱う。 |
| TH-401-402 | 旧約聖書緒論 | 2 | 2 | 旧約聖書の正典、テキスト、形成、各書の著者、年代、内容に注目する学び。 |
| TH-403-404 | 新約聖書緒論 | 2 | 2 | 新約聖書の霊感、正典、本文研究および、各書の著者、年代、内容に注目する学び。 |
| TH-405-406 | 解釈学 | 1 | 1 | 聖書を解釈する原則や歴史を学び応用出来るようにする学び。 |
| TH-407-408 | 現代神学 | 1 | 1 | 自由主義、新正統主義、新自由主義、新福音主義などの現代神学の流れに注目する学び。 |
| TH-409-410 | 旧約聖書神学 | 1.5 | 旧約聖書の神学思想を、幾つかの時代に区分し、また幾つかの主題に応じて、提示する。 | |
| TH-411-412 | ディスペンセーショナリズム | 1 | 1 | 聖書解釈の一翼を担うディスペンセーショナリズムのシステムを理解することで、聖書神学に正しくアプローチできる能力を養うことを目的とする。 |
| ◆応用学 | ||||
| AC-101-102 | 伝道学 | 1 | 1 | 伝道についての聖書的原則を学び、人をキリストに導き、教会を建て上げるための方法と教えを応用的に学ぶ。 |
| AC-201-202 | 説教学Ⅰ | 1 | 1 | 説教の歴史や原理からその準備、組み立て等、おもに基本的な説教法を学ぶ。 |
| AC-203-204 | 宣教学 | 1 | 1 | 聖書と教会歴史から国内宣教と海外宣教の理念・歴史・方法等について学ぶ。 |
| AC-205-206 | 教会実務 | 1 | 1 | 教会会計・事務、文書・記録の管理、教会員籍、宗教法人等の教会運営における実務のあり方と実際を学ぶ。 |
| AC-301-302 | 説教学Ⅱ | 1 | 1 | 多くの場合に即応する種々の説教の組み立て、工夫から演術法を学び、それらを演習する。 |
| AC-303-304 | 教会開拓と成長 | 1 | 1 | 日本におけるバプテスト教会成長学を聖書に基づいて神学的、実際面より学び、開拓伝道から親教会への成長を学ぶ。 |
| AC-401-402 | 牧会学 | 1 | 1 | 牧会の原理から地方教会の設立、管理、成長等を学ぶ。 |
| AC-403-404 | 聖書カウンセリングⅠ | 1 | 1 |
聖書を原理とした人間関係に基づき、教会形成に必要な実際的なカウンセリングを行なえるように学ぶ。
|
| AC-411-412 | 聖書カウンセリングⅡ | 1 | 1 | |
| AC-405-406 | 異端 | 1 | 1 | 聖書を背景としながらも、聖書の最も大切な主張を否定する群れとその教えについて歴史的観点、教理的観点より学ぶ。 |
| AC-407-408 | 伝道者の準備と実践 | 1 | 1 | 伝道の現場において、十分通用うる伝道者となるために必要な準備と実践について学ぶ。 |
| AC-409 | 創造論による伝道 | 1 | 進化論は創造主の存在と聖書的世界観を否定する哲学である。いまだに科学的に実証されておらず、仮説にすぎず、宗教の一つと言えよう。進化論一辺倒の日本における公教育の影響は社会と教会に多大であり、聖書が創造について明白に教えていることを確信することはとても大切なことである。 | |
| AC-413-414 | 世界の宗教 | 1 | 1 | 世界宣教の重荷を持ち、宣教に生かすため、聖書と教会歴史の背景を知るため、更に聖書の信仰を明確にするため、ユダヤ教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教をはじめ、世界の宗教を学ぶ。 |
| ◆教会歴史 | ||||
| CH-201-202 | 教会歴史 | 3 | 3 | 使徒時代から現代までのキリスト教会の歴史を学ぶ。 |
| CH-301-302 | バプテスト歴史 | 1 | 1 | バプテスト教会の歴史を初代から今に至るまで学ぶ。 |
| CH-303-304 | 日本教会史 | 2 | 2 | キリシタン時代から、現在に至るまでの日本の教会の歴史を学ぶ。 |
| ◆聖書言語 | ||||
| LA-101-102 | 初級ギリシャ語 | 3 | 3 | 新約聖書ギリシャ語の単語、語形変化、初級文法などを中心とした基礎的学び。 |
| LA-103-104 | 聖書英語Ⅰ | 2 | 2 | クリスチャンの集会などでよく使われている英語の単語に精通するように学生を助ける学び。 |
| LA-105-106 | 英書講読 | 1 | 1 | 聖書の学びに役立つ英書の読み方を学び、さらに実際に註解書や神学書を読んでいく。 |
| LA-201-202 | 中級ギリシャ語 | 3 | 3 | 新約聖書ギリシャ語の文法を体系的に学ぶ。さらに、それに並行して実際に福音書を原語で読んでいく。 |
| LA-203-204 | 聖書英語Ⅱ | 1 | 1 | 英語の基礎知識を習得している学生のための学び。日本語を英語へ、英語を日本語への翻訳の学び。 |
| LA-301-302 | 上級ギリシャ語 | 2 | 2 | 新約聖書の書簡を原語において、分析、翻訳、釈義する。聖書を原語から、正確に、深く学ぶ訓練をする。 |
| LA-401-402 | 初級ヘブル語 | 2 | 2 | 旧約聖書ヘブル語の基礎文法と総語彙への入門。 |
| LA-403-404 | ラテン語 | 1 | 1 | 新約聖書の背景であるローマ帝国の言語であり、神学、教会史の学びに非常に有益なラテン語の基礎を学ぶ。 |
| ◆クリスチャン教育 | ||||
| CE-101-102 | クリスチャン教育概観 | 2 | 2 | 地方教会におけるクリスチャン教育の基礎理念、教育課程の組織と管理等についての概論、クリスチャン教育と一般教育の比較を強調する。 |
| CE-103-104 | 児童伝道学 | 1 | 1 | 児童をキリストに導くための教導と学習の過程を学ぶ。 |
| CE-105-106 | 聖書の中の女性 | 1 | 1 | 聖書の中の女性を取り上げ、各々の特性、教訓等を学ぶ。 |
| CE-201-202 | 教授法 | 2 | 2 | 説教学を受けない学生のための学びであり、幼児から成人までの教授方法の学びとその演習。 |
| CE-205-206 | クリスチャン女性 | 1 | 1 | クリスチャン女性が霊的に成熟した者となるための実践的な学び。特に牧師夫人のあり方を強調する。 |
| CE-301-302 | 教師訓練 | 2 | 2 | 教師を訓練するための方法を学ぶ。特に地方教会における信者を教師に導くことと、教師に成長させることを強調する。 |
| ◆クリスチャン音楽 | ||||
| MU-101-102 | コーラス | 1 | 1 |
すべての学生は当神学校のコーラスで歌うものとする。特に各パート別の歌唱練習をし、そのコーラスを発表する。
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| MU-201-202 | 1 | 1 | ||
| MU-301-302 | 1 | 1 | ||
| MU-401-402 | 1 | 1 | ||
| MU-103-104 | インストラメント | 1 | 1 |
日曜学校での特別演奏、礼拝、伝道活動等における楽器の演奏、伴奏を訓練する。経験者、未経験者を問わない。
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| MU-203-204 | 1 | 1 | ||
| MU-303-304 | 1 | 1 | ||
| MU-403-404 | 1 | 1 | ||
| MU-105-106 | 初級ピアノ | 1 | 1 | ピアノによる聖歌伴奏を初歩から学び、1年間の学びを通して会衆賛美のために数曲の聖歌を弾けるようにする。 |
| MU-205-206 | 中級ピアノ | 1 | 1 | 初級ピアノ奏法の学びに続き、会衆賛美の弾き方と簡単な演奏のアレンジを学ぶ。 |
| MU-305-306 | 上級ピアノ | 1 | 1 | 中級ピアノ奏法の学びに続き、会衆賛美の弾き方、特別音楽の伴奏、聖歌のアレンジ方法と奏法を学ぶ。 |
| MU-107-108 | 女性コーラス | 1 | 1 |
賛美の内容をよく理解し、より良いものを神に捧げられるよう練習し、発表する、女性のためのコーラスクラス。
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| MU-207-208 | 1 | 1 | ||
| MU-307-308 | 1 | 1 | ||
| MU-109-110 | 指揮法 | 1 | 会衆賛美の指揮法を学ぶ。 | |
| MU-111-112 | 発声法 | 1 | 1 | 教会等での独唱及びグループ歌唱の奉仕、またその指導に必要な知識と技術の基礎を身につける。 |
| MU-113-114 | 教会音楽 | 1 | 1 | 教会音楽の効果とその大切さを学ぶ。特に現代音楽の流れを調べ、判断するための聖書的土台を学ぶ。また教会音楽の歴史、聖歌の作者と作品、各年齢層・諸集会にふさわしい賛美、音楽指導者として特別賛美のプログラムの立て方、楽典なども学ぶ。 |
| MU-311-312 | 個人レッスン | 1 | 1 | 音楽科の学生はリサイタルのために練習する。 |